７月10日より２日間にわたって開催いたしました｢セレクトセール2023｣は、購買者様をはじめとする関係者皆様のご理解・ご協力により、無事に幕を閉じることが出来ました。

本年は、例年に勝るとも劣らない最高レベルの１歳馬並びに当歳馬がラインナップされました。

初日の１歳馬セッションでは、セール開始直後から活発なお声がけをいただき、上場番号4番「インクルードベティの2022」と上場番号20番「パレスルーマーの2022」がともに３億1000万円で落札されたのをはじめ、28頭が１億円を超える評価をいただきました。
２年連続牝馬クラシック２冠馬を輩出し、一昨年に９歳の若さで早逝したドゥラメンテのラストクロップ14頭が上場され、全頭が売却に至り、そのうち７頭が１億円以上で落札されました。

翌日の当歳馬セッションでは、世界初となる父子での無敗の３冠馬に輝いたコントレイルの初年度産駒に注目が集まりました。上場番号360「コンヴィクションⅡの2022」は、5000万円からせりがはじまりましたが、瞬く間にせり上がり、４億円の大台を突破しても、なお値を上げ続け、５億2000万円でハンマープライスとなりました。
それ以外では、現役世界一のイクイノックスを送り出し、２世代目産駒が本年牡馬クラシックも制したキタサンブラック、ファーストクロップの２歳世代が順調に勝ち上がっているブリックスアンドモルタル、既に実績を残しているエピファネイア、キズナ、ロードカナロアなど多士済々の顔ぶれが高評価をいただく結果となり、今後のリーディングサイアー争いから目が離せません。

また、１歳・当歳セッションともに落札総額が過去最高に達し、２日間を通した合計落札額はこれまでのレコードだった昨年を大きく更新する281億4500万円となり、落札率、平均価格のいずれも新記録となりました。

このような素晴らしい結果を残すことができましたのは、セール会場まで足をお運びいただいた購買者の皆様をはじめ、選りすぐりの若駒を上場していただきました生産者やコンサイナーの皆様、そして、セールの円滑な運営に多大なご尽力をいただいた関係者各位のご支援、ご協力の賜物と深く感謝し厚く御礼申し上げます。

2023年７月12日
一般社団法人　日本競走馬協会