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馬産地往来

2004年4月1日

史上最高レベルの2歳新種牡馬陣

No.1候補はフレンチデピュティ

後藤正俊

 馬産地の春は出産、 種付けと何かと慌しいが、 生産者にとってもっとも気になることのひとつが、 今年2歳馬がデビューする新種牡馬たちの動向だ。 4月21日からホッカイドウ競馬で2歳新馬戦がスタートをするのを皮切りに、 全国の地方競馬で2歳戦が順次行われていく。 また中央競馬の場合、 新馬戦は6月からになるが、 4月には日高各地で産地馬体検査が始まるなど、 2歳馬の動きは急速に活発になってきている。
 この時期の2歳馬を見て、 新種牡馬の評価をしっかりと下すことができれば、 種付けシーズン後半戦にまだ間に合うため、 生産者は情報収集に余念がない。 特に今年の2歳新種牡馬は 「史上最高レベル」 と言われているだけに、 ポスト・サンデーサイレンス探しになおさら力が入っている。
 現時点でもっとも評価が高いのはやはりフレンチデピュティだろう。 96年から米国で種牡馬生活を送っていた■ベテラン■であり、 何といっても外国産馬として日本で走っているクロフネ、 ノボジャック、 グラスエイコウオーの大活躍で、 日本の馬場、 特にダートコースでの高い適性が証明されている。 もちろん米国でも最優秀古牡馬レフトバンクを輩出するなど一流の成績を残している。 少ない頭数で活躍馬が続出したインパクトの強さで、 米国での評価が高まる前に日本に輸入できたことはラッキーだった。
 サンデーサイレンスのような 「初供用」 ではないだけにこれ以上の■大化け■という面ではそれほど大きな期待はできないのかもしれないが、 初年度の産駒頭数は127頭と断然の多さのうえ、 社台グループの良血繁殖牝馬と多数交配されるという環境面のプラスもあり、 新種牡馬リーディングサイアーのNo.1候補であることは間違いない。 ノーザンファームで生産・育成されているクロフネの全弟 (牡、 母ブルーアヴェニュー) は早くも 「クロフネ級の大物感がある」 と評判になっている。
 社台スタリオンステーションには、 そのほかアドマイヤベガ、 グラスワンダー、 アグネスワールド、 フサイチソニックと新顔がズラリとそろっているが、 なかでも産駒の評判が高いのはアグネスワールドである。
 アグネスワールドは日本では1年間だけ供用されて、 その後2シーズンは英国・ナショナルスタッドにリースされていた。 それも当初は1シーズンだけの予定だったところを、 ナショナルスタッドからのたっての希望でもう1年間延長したもの。 ナショナルスタッドではもっとも期待の高い種牡馬が入る馬房を提供されていたほどだった。
 初年度産駒は47頭とやや少ないのでリーディングを狙うためには2歳時から複数の重賞レース制覇が必要になってくるが、 「仕上がりが早いうえにスピードが抜群で、 父そっくりの産駒が多い」 との評価だけに、 フレンチデピュティを逆転する可能性も十分にある。 アグネスワールドは川崎の交流GI・全日本2歳優駿を制覇しているようにダート適性も高かったので、 ダートグレード競走で賞金を上積みすることも十分に考えられる。
 日高にも大物種牡馬が多数輸入されている。 「大物度」 という点でピカイチなのは、 リースで1年間だけの供用となったパントレセレブルだろう。 あの凱旋門賞でのぶっちぎり勝利はまだ記憶に新しい。 99年からアイルランドで供用されており、 デビューした2世代の産駒からは早くもダイジン (独ダービー)、 シュペールセレブル (仏ダービー2着)、 ヴァルエンシャンティー (香港ヴァーズ) などの活躍馬が出現している。
 初年度産駒は75頭で、 日高の良血繁殖牝馬がこぞって交配されているだけに、 大物が登場する可能性が高い。 ヌレイエフ産駒で日本の芝コースに対しても適性は高いはずで、 クラシックウイナーの誕生も考えられる。
 同じくリースで1年間だけ供用されたヘネシーも負けていない。 全欧&米国2歳チャンピオンのヨハネスブルグを出して種牡馬としての評価が大いに高まっているうえ、 外国産馬エイシンスペンサーの活躍で日本の馬場への適性も証明されている。
 また、 日本軽種馬協会の2頭、 タバスコキャットとクロコルージュも上々の評判だし、 マイネル軍団が力を入れているマイネルラヴの産駒も 「スピード抜群でパワーがある」 と評価が高い。
 間もなくスタートする 「史上最高レベル」 の新種牡馬の争いは、 生産者のみならずファンからも注目のマトとなりそうだ。

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