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馬産地往来

2016年2月25日

NARグランプリ表彰馬決定

後藤 正俊

 NARグランプリの表彰馬が1月12日、地方競馬全国協会から発表され、2月4日に表彰式が行われた(表彰馬の馬齢は2015年のもの、移籍馬の所属は15年の地方在籍時)。
 注目の年度代表馬は、4歳以上最優秀牡馬ハッピースプリント(牡4歳、父アッミラーレ、母マーゴーン=大井・森下淳平厩舎、浦河町・辻牧場生産)が2年ぶり2度目の選出となった。選考委員会での投票は13人中12人が同馬を推した(1票はタイニーダンサー)。
 同馬はJpn2浦和記念でJRA勢を退けて優勝。年間を通して地方所属馬のG1/Jpn1勝ちが1頭もいなかったのは寂しい結果だったが、同馬はかしわ記念3着、帝王賞3着、川崎記念4着など古馬Jpn1で年間を通してJRA馬と互角の勝負をしてきた。NARグランプリのタイトル獲得も2、3歳に続いて3年連続となり、まさに地方競馬の「顔」となってきた。今年こそフリオーソ(10年帝王賞、11年川崎記念、かしわ記念など)以来の地方馬による古馬G1/Jpn1制覇の期待が掛かる。
 年度代表馬は逸したものの、2歳最優秀牝馬に選出されたタイニーダンサー(牝2歳、父サウスヴィグラス、母キハク=北海道・角川秀樹厩舎、新ひだか町・グランド牧場生産)のエーデルワイス賞、北海道2歳優駿の2歳Jpn3連勝は見事だった。北海道で行われているこの両レースを制したのは過去、01年のJRA馬フェスティバル1頭だけで、地方馬では初の快挙。タイニーダンサーは北海道2歳優駿後、美浦・伊藤圭三厩舎へ移籍。同じく北海道から中央入りして02年の桜花賞を制したアローキャリーと同じ道を目指している。
 2歳最優秀牡馬は全日本2歳優駿3着で地方馬最先着のアンサンブルライフと、鎌倉記念など6戦全勝のポッドガイで選考委員の意見が分かれたが、10対3でアンサンブルライフ(牡2歳、父アジュディケーティング、母ゲイリーエンジェル=浦和・小久保智厩舎、新ひだか町・株式会社U・M・A生産)が選出された。タイニーダンサー、モダンウーマンの牝馬勢に比べると成績はやや物足りなく、年明けのニューイヤーCも4着と人気を裏切ったが、父アジュディケーティング、母の父ダンシングブレーヴという重厚な血統から、3歳そして古馬になってから地方競馬を支えていく存在になることが期待される。
 同様のことは3歳最優秀牡馬に選出されたラッキープリンス(牡3歳、父サイレントディール、母ウォータートスカ=浦和・小久保智厩舎、浦河町・畔高牧場生産)にも言える。東京ダービーを制し、ジャパンダートダービーで地方馬最先着の3着になったものの、秋シーズンはすっかり不振。だが父サイレントディールは7歳で佐賀記念を勝つなど生涯50戦したタフな馬だったし、母の父はオペラハウス、祖母の父はサクラローレルと奥手の血に満ち溢れている。
 3歳最優秀牝馬のララベル(牝3歳、父ゴールドアリュール、母ブリージーウッズ=大井・荒山勝徳厩舎、千歳市・社台ファーム生産)は14年の2歳最優秀牝馬に続いて2年連続のタイトル。ダートグレード競走への出走こそなかったが、桜花賞、ロジータ記念などを制して、東京ダービーでも4着。この1年間は6戦3勝、2・3着各1回で大崩れを見せなかった。今年はいよいよダートグレード競走制覇に名乗りを上げる。
 4歳以上最優秀牝馬は候補馬4頭に票が分かれたが、決選投票でグランダム・ジャパン古馬シーズンを制したサンバビーン(牝5歳、父スズカマンボ、母カーリービッド=北海道・田中淳司厩舎、新ひだか町・岡田牧場生産)を選出。JRAオープンから春に転入した馬で、さすがに地方の古馬牝馬路線では能力が違った印象だ。
 その他、ばんえい最優秀馬はばんえい記念を制した古豪キタノタイショウ(牡9歳=服部義幸厩舎)。最優秀短距離馬はダートグレード競走2着2回のポアゾンブラック(牡6歳、父マイネルラヴ、母サンライトチーフ=北海道・田中淳司厩舎、日高町・出口牧場生産)。ダートグレード競走特別賞は川崎記念、帝王賞と地方競馬のJpn1で2勝を挙げたJRAのホッコータルマエ(牡6歳、父キングカメハメハ、母マダムチェロキー=栗東・西浦勝一厩舎、浦河町・市川ファーム生産)を3年連続で選出。最優秀ターフ馬は該当馬なしだった。
 特別表彰馬は1994年に地方出身馬としてJRAの桜花賞を制したオグリローマン(2015年死亡)を選出した。中央入り後の実績も評価されて特別表彰されたのは00年ハイセイコー、08年ホスピタリティに続いて3頭目だった。

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