重賞勝ち馬News

Stallions in Japan

会員の勝ち馬

取引馬データベース

よくある質問

日本競走馬協会について

バナーエリア

馬産地往来

2015年2月25日

NARグランプリ表彰馬・表彰者決定

後藤 正俊

 地方競馬の年度表彰、NARグランプリ2014が1月13日に発表され、2月5日に表彰式典・祝賀会が都内のホテルで盛大に行われた。委員長を除く12人の委員による各部門最優秀馬の選定過程について紹介する。
【2歳牡・セン】岩手で4戦全勝のロールボヌール(父フレンチデピュティ)、JpnⅠ全日本2歳優駿で地方馬最先着5着パーティメーカー(父パイロ)、平和賞、ハイセイコー記念と南関東重賞を連勝したストゥディウム(父ルースリンド)も候補となったが、ジャジャウマナラシ(父アサクサデンエン=新冠・堤牧場)は唯一、ダートグレード競走の勝ち鞍(JpnⅡ兵庫ジュニアGP)があることが評価されて、満場一致で選出された。
【2歳牝】ダートグレード競走2着以内はJpnⅢエーデルワイス賞2着のジュエルクイーン(父キンシャサノキセキ)だけだったが、同馬は東京2歳優駿牝馬で5着敗退。その東京2歳優駿牝馬を勝って4戦3勝としたララベル(父ゴールドアリュール=千歳・社台ファーム)、圧倒的な内容で2戦2勝のコパノハート(父コパノフウジン)らとの投票となり、満場一致でララベルが選出。
【3歳牡・セン】JpnⅠジャパンダートダービーで鼻差2着のハッピースプリント(父アッミラーレ=浦河・辻牧場)と、JRAのGⅢ京成杯を勝ったプレイアンドリアル(父デュランダル)の2頭の争いになり、GⅠ東京大賞典でも4着になるなど3歳としては屈指の活躍をしたハッピースプリントが投票10対2で選出された。
【3歳牝】レーティングはロジータ記念を快勝したノットオーソリティ(父スウェプトオーヴァーボード)が97と断然だったが、JpnⅡ関東オークス2着、グランダム・ジャパン3歳シリーズ女王、古馬相手に園田金盃を勝ったトーコーニーケ(父キングカメハメハ=日高・天羽牧場)がレーティングは92ながら満場一致で選出。
【4歳以上牡・セン】主要JpnⅠのJBCスプリント2着馬サトノタイガー(6歳、父キングカメハメハ)を推す声もあったが、JpnⅡ浦和記念を制するなど年間を通して地方競馬の看板馬としてダートグレード競走で活躍を続けたサミットストーン(6歳、父ロージズインメイ=新ひだか・レキシントンファーム)が11対1の投票結果で選出となった。
【4歳以上牝】ダートグレード競走勝ち馬がおらず主役不在の混戦となったが、牡馬相手のJpnⅢサマーチャンピオンで2着のピッチシフター(4歳、父スズカマンボ=新ひだか・グランド牧場)が投票で9票を集め、6連勝のエーシンサルサ(2票、4歳、父サウスヴィグラス)、2年連続グランダム・ジャパン古馬シリーズ女王アスカリーブル(1票、5歳、父ブラックタキシード)を退けた。
【ばんえい】もっとも意見が分かれたのがこの部門。例年、最高峰のレースであるBGⅠばんえい記念優勝馬が最有力候補となり、今回もインフィニティー(牡8歳=標茶・坂井健一牧場)が他にもBGⅢドリームエイジカップを制したが、対抗馬として注目されたのが2歳馬センゴクエース(牡)。デビューから無傷の8連勝というばんえい新記録を樹立。ばんえいの場合、本格化するのは6~7歳になってからで能力比較が困難な点が委員を悩ませたが、インフィニティー7票、センゴクエース5票の僅差で決着した。
【短距離馬】JpnⅠJBCスプリント、GⅢカペラS各2着のサトノタイガー(千歳・社台ファーム)と、JpnⅢかきつばた記念優勝のタガノジンガロ(牡7歳、父キングカメハメハ)の争いとなり、タイトルを獲得しているタガノジンガロを推す声もあったが、JBCでJRAの強豪相手に首差2着した実績が評価され、9対3でサトノタイガーが選出された。
【ターフ馬】候補はGⅢ京成杯を制したプレイアンドリアル(新冠・森牧場)1頭で、文句なしで選出された。
【年度代表馬】GⅠ/JpnⅠ勝ち馬こそいなかったが、サミットストーンはJpnⅡ浦和記念を勝ち、東京大賞典ではホッコータルマエ、コパノリッキーを相手に3着と好走。2014年地方競馬の看板馬として文句無しの活躍をしており、満場一致で選出された。
【ダートグレード競走特別賞】JRA賞最優秀ダートホースの選出と同様に、ともにGⅠ/JpnⅠ3勝のホッコータルマエ(牡5歳、父キングカメハメハ=浦河・市川ファーム)、コパノリッキーの一騎打ちとなり、7対5の僅差でホッコータルマエが選ばれた。
【特別表彰馬】ライデンリーダー(牝、父ワカオライデン、1992年生、2014年没=新冠・ヒカル牧場)JRA・地方の交流元年と言われた95年に報知杯4歳牝馬特別を制し、桜花賞でも1番人気に支持。オークス、エリザベス女王杯にも出走して、交流の象徴的な存在となった。
 アジュディケーティング(牡、父ダンチヒ、1987年生=米国)アジュディミツオーを筆頭に地方競馬で多くの活躍馬を輩出し、01~08年の地方競馬リーディングサイアーに輝いた。

バックナンバー

過去の馬産地往来

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年